今回は災害や大規模障害が起きても事業を止めない、あるいは早く復旧させるための考え方「事業継続管理(BCM)」を学びます。BCPやディザスタリカバリとの関係も整理しましょう。
地震とかサイバー攻撃で会社が止まっちゃったら、どうするの?
そういう緊急事態でも重要な事業を継続、または早期復旧できるように備えておくのが事業継続管理、英語でBCM(Business Continuity Management)よ。
その具体的な計画書がBCP(事業継続計画)ですね。
緊急時に何を、どの順で、誰がやるかを定めておくものです。
そう。
BCPを作って、教育・訓練・見直しを繰り返しながら運用する、その活動全体のマネジメントがBCMなの。
計画を作って終わりではないのよ。
全部の仕事を同時に復旧させるのは大変そうですぅ…。
だから優先順位が大事なの。
ビジネスインパクト分析(BIA)で、事業が停止したときの影響を分析して、優先的に復旧すべき重要業務を見極めるのよ。
そこで出てくる指標がRTOとRPOですね。
RTOは目標復旧時間、つまりどれだけの時間で復旧させるかの目標です。
よく知っているわね。
RPOは目標復旧時点で、どの時点のデータまで戻せればよいかを示すの。
RPOが短いほど、こまめなバックアップが必要になるわ。
RTOとRPO、ごっちゃになりそう…。
RTOが時間で、RPOが時点だね!
はい。
そしてIT部分の復旧、特にシステムやデータの復旧に焦点を当てるのがディザスタリカバリ(DR)です。
BCPの中のITに関する部分と言えます。
補足すると、遠隔地に予備システムを持つ手法もあるわ。
すぐ切り替えられるホットサイト、機材だけ用意するコールドサイト、その中間のウォームサイトなどね。
遠くに予備があれば、片方が災害でも安心なんですねぇ。
その通り。
BCMはPDCAで継続的に改善するのが基本よ。
訓練で見つかった課題をBCPに反映して、実効性を高めていくの。
計画は作りっぱなしじゃダメで、訓練して直し続けることが大事なんだね!
確認クイズ
事業継続計画(BCP)における目標復旧時点(RPO)の説明として、最も適切なものはどれか。
- 災害発生後、業務を再開するまでに要する目標時間
- 災害発生前のどの時点のデータまで復旧すればよいかを示す目標
- 予備システムを稼働状態で常時待機させておく方式
- 事業停止による影響度を分析して重要業務を特定する手法
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正解: 2. 災害発生前のどの時点のデータまで復旧すればよいかを示す目標
RPO(Recovery Point Objective)は、災害発生前のどの時点のデータまで復旧すればよいかを示す目標で、許容できるデータ損失量を表す。RPOが短いほど頻繁なバックアップが必要になる。アは目標復旧時間(RTO)の説明。ウはホットサイトの説明。エはビジネスインパクト分析(BIA)の説明であり、いずれもRPOとは異なる。