事業継続管理(BCM・BCP)とディザスタリカバリの基礎

災害や障害でも事業を止めないためのBCM・BCP。RTO・RPO・BIA・ディザスタリカバリなど頻出用語をまとめて解説します。

編集・検証: 情報セキュリティマネジメントスタディ編集部 公式情報: IPA 情報セキュリティマネジメント試験公式ページ 制作・検証方針

今回は災害や大規模障害が起きても事業を止めない、あるいは早く復旧させるための考え方「事業継続管理(BCM)」を学びます。BCPやディザスタリカバリとの関係も整理しましょう。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

地震とかサイバー攻撃で会社が止まっちゃったら、どうするの?

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

そういう緊急事態でも重要な事業を継続、または早期復旧できるように備えておくのが事業継続管理、英語でBCM(Business Continuity Management)よ。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

その具体的な計画書がBCP(事業継続計画)ですね。
緊急時に何を、どの順で、誰がやるかを定めておくものです。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

そう。
BCPを作って、教育・訓練・見直しを繰り返しながら運用する、その活動全体のマネジメントがBCMなの。
計画を作って終わりではないのよ。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

全部の仕事を同時に復旧させるのは大変そうですぅ…。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

だから優先順位が大事なの。
ビジネスインパクト分析(BIA)で、事業が停止したときの影響を分析して、優先的に復旧すべき重要業務を見極めるのよ。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

そこで出てくる指標がRTOとRPOですね。
RTOは目標復旧時間、つまりどれだけの時間で復旧させるかの目標です。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

よく知っているわね。
RPOは目標復旧時点で、どの時点のデータまで戻せればよいかを示すの。
RPOが短いほど、こまめなバックアップが必要になるわ。

紺野 アキ(びっくり) 紺野 アキ

RTOとRPO、ごっちゃになりそう…。
RTOが時間で、RPOが時点だね!

灰原 さや(普段) 灰原 さや

はい。
そしてIT部分の復旧、特にシステムやデータの復旧に焦点を当てるのがディザスタリカバリ(DR)です。
BCPの中のITに関する部分と言えます。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

補足すると、遠隔地に予備システムを持つ手法もあるわ。
すぐ切り替えられるホットサイト、機材だけ用意するコールドサイト、その中間のウォームサイトなどね。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

遠くに予備があれば、片方が災害でも安心なんですねぇ。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

その通り。
BCMはPDCAで継続的に改善するのが基本よ。
訓練で見つかった課題をBCPに反映して、実効性を高めていくの。

紺野 アキ(笑い) 紺野 アキ

計画は作りっぱなしじゃダメで、訓練して直し続けることが大事なんだね!

確認クイズ

事業継続計画(BCP)における目標復旧時点(RPO)の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 災害発生後、業務を再開するまでに要する目標時間
  2. 災害発生前のどの時点のデータまで復旧すればよいかを示す目標
  3. 予備システムを稼働状態で常時待機させておく方式
  4. 事業停止による影響度を分析して重要業務を特定する手法
こたえを見る

正解: 2. 災害発生前のどの時点のデータまで復旧すればよいかを示す目標

RPO(Recovery Point Objective)は、災害発生前のどの時点のデータまで復旧すればよいかを示す目標で、許容できるデータ損失量を表す。RPOが短いほど頻繁なバックアップが必要になる。アは目標復旧時間(RTO)の説明。ウはホットサイトの説明。エはビジネスインパクト分析(BIA)の説明であり、いずれもRPOとは異なる。

灰原さや、紺野アキが屋上でお弁当ランチを楽しむ様子

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