この回では、代表的なマルウェア(悪意あるソフトウェア)の種類と、それぞれがどうやってコンピュータに感染・拡散するのかを学ぶよ。
先生、ニュースでよく聞く「ウイルス」って、風邪のウイルスとは違うんだよね?
そうね。
コンピュータの世界でのマルウェアは、悪意を持って作られたソフトウェア全体を指す言葉なの。
その中に、ウイルスやワームなどいろんな種類があるのよ。
つまり、マルウェアが大きなくくりで、その一種としてコンピュータウイルスがある、ということですね。
その通り。
まずコンピュータウイルスは、他のプログラムやファイルに自分のコードを埋め込んで感染するのが特徴。
単体では動けず、宿主となるファイルが実行されて初めて活動するのよ。
宿主が必要なんて、生物のウイルスみたいですねぇ。
じゃあ「ワーム」は何が違うの?
ワームは宿主のファイルが不要で、単体で自己増殖してネットワークを通じて次々に感染を広げるの。
人が実行しなくても勝手に拡散するから、感染速度がとても速いのが怖いところね。
最近特に被害が大きいのがランサムウェアですね。
感染するとファイルが暗号化されて、元に戻す代わりに身代金を要求されます。
そうなの。
ランサムは英語で身代金という意味。
仮に払っても復号される保証はないから、日頃のバックアップが何より大事よ。
スパイウェアってのも聞いたことある!
スパイウェアは、利用者に気づかれずにパソコンの中の情報や操作履歴、入力したパスワードなどを盗み出して外部に送信するマルウェアよ。
キーボードの入力を記録するのもありますよねぇ?
それはキーロガーね。
スパイウェアの一種で、打ち込んだキーを記録してパスワードなどを盗むの。
あとトロイの木馬は、無害な便利ソフトを装って侵入し、裏で悪意ある動作をするものですね。
自己増殖はしません。
よく整理できているわね。
感染経路は、メールの添付ファイル、不正なWebサイトの閲覧、USBメモリ、ソフトの脆弱性など。
怪しいものは開かない・最新の状態に保つ、が基本の対策よ。
確認クイズ
ネットワークを介して自己増殖し、他のプログラムに寄生することなく単独で活動して感染を広げるマルウェアはどれか。
- コンピュータウイルス
- ワーム
- トロイの木馬
- スパイウェア
こたえを見る
正解: 2. ワーム
ワームは宿主となるファイルを必要とせず、単体で自己増殖してネットワーク経由で拡散する。コンピュータウイルスは他のファイルに寄生して宿主の実行で活動する点が異なる。トロイの木馬は正常なソフトを装って侵入するが自己増殖しない。スパイウェアは情報を盗み出すのが目的で、自己増殖を主目的とはしない。