リスクの種類と影響 財産・責任・機会・人的損失

情報セキュリティ事故がもたらす4つの損失(財産・責任・機会・人的)を具体例で整理します。

編集・検証: 情報セキュリティマネジメントスタディ編集部 公式情報: IPA 情報セキュリティマネジメント試験公式ページ 制作・検証方針

この記事では、情報セキュリティ事故が企業にもたらす損失を「財産損失・責任損失・機会損失・人的損失」という4つの視点から整理して学びます。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

情報が漏れると『損する』のは分かるけど、具体的にどんな損があるの?

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

損失にはいくつか種類があるの。
よく整理されるのが財産損失・責任損失・機会損失・人的損失の4つよ。
順番に見ていきましょう。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

まず財産損失から教えてください。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

財産損失は、直接お金や物が失われる損失ね。
復旧費用、システムの再構築費、盗まれた金銭などが該当するわ。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

こわれた物を直すお金とかですねぇ。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

そう。
次が責任損失。
事故を起こした企業が、被害者や取引先に対して負う損害賠償や、契約違反による賠償責任などよ。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

個人情報を漏らすと、被害者へのお詫びや賠償が発生しますね。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

そのとおり。
個人情報保護法などに基づく責任も問われるわ。
3つ目が機会損失。
事故で信用が落ちて顧客が離れたり、システム停止で売れるはずの売上を逃したりする損失ね。

紺野 アキ(びっくり) 紺野 アキ

サイトが止まってたら買い物できなくて、その分の売上がパーってこと?

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

まさにそれ。
目に見えにくいけれど、信用失墜による将来の取引減少まで含めると、実は最も大きな損失になることも多いのよ。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

のこりの人的損失は…人が関わるやつですかぁ?

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

人的損失は、事故対応で従業員が疲弊したり、責任を取って退職したり、優秀な人材が流出したりする損失ね。
組織の力そのものが弱まってしまうの。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

4つの損失は独立ではなく、連鎖して起こることが多そうですね。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

鋭いわ。
1つの事故が賠償を生み、信用を落とし、人が去る…と連鎖する。
だからこそ、事前の対策で事故そのものを防ぐことが最も安上がりなのよ。

紺野 アキ(笑い) 紺野 アキ

損の種類を知ると、守る意味がリアルに分かるね!

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

そう。
リスクの大きさを損失の観点で見積もれることは、対策の優先順位づけにも直結するのよ。

確認クイズ

情報セキュリティ事故により自社Webサイトが長時間停止し、その間に見込まれた販売の売上を得られなかった。この損失に最も適切に該当するものはどれか。

  1. 財産損失
  2. 責任損失
  3. 機会損失
  4. 人的損失
こたえを見る

正解: 3. 機会損失

機会損失は、本来得られたはずの利益を逃す損失であり、システム停止による売上機会の逸失や、信用失墜による顧客離れがこれにあたる。財産損失は復旧費用など直接失う財産、責任損失は被害者や取引先への損害賠償責任、人的損失は従業員の退職や人材流出を指すため、いずれも「得られたはずの売上を逃した」という本問には当てはまらない。

銀城ナディア先生、灰原さや、薔薇崎ねむ、紺野アキが夏祭りで輪投げを楽しむ様子

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